資金繰り表の種類
資金繰り表には、月単位で作成する「月繰り表」と「日繰り表」の2つのタイプがあります。
月繰り表
月繰り表は、1か月単位で入金/出金を管理します。
例えば、現金売上の月内の集計金額を入力していきます。
このようにして、当月の入金/出金の合計金額から、月末の資金状態を見るものが月繰り表になります。
日繰り表
日繰り表は、毎日の入金/出金を管理します。
月繰り表では、給与支給日や支払い時期や、売上入金日など、日単位に残高を把握することができるため、月末の資金は足りていても25日の給与支給日時点でマイナスになっている場合など、より細かな単位で確認することができます。
支払条件の変更や請求の先延ばしなどがあった場合など、細かな調整が必要な場合や、資金繰りが厳しい場合は日繰り表を作成して資金がショートしないように対策を練る必要があります。
資金繰り表で問題点を見つけ改善策を得るために
単に、日々の入出金を把握するだけでなく、問題点を見つけ改善策を図るには、資金繰り表に設定する集計単位を上手に設定することが必要になります。
例えば、月末の経費支払を31日に「経費支払」と纏めて入力するのではなく、支払先別に設定し登録できるようにしておきます。
仮に、資金繰りがマイナスになってしまう場合、支払予定の中から、先延ばしにできるものを検討し、一時的にマイナスを回避するなどの改善策を検討することができます。
入金は、取引先別に管理し、必要があれば請求単位に入力すると、後から情報を変更するときにも楽になります。
出金についても、こうした考慮をしておくとより扱いやすい運用ができるようになります。
資金繰り表は、資金の流れをつかみ不足の事態に備えることが目的です。
こうした改善策が練りやすいような管理方法を考慮することも、必要になります。